[iPad]電子雑誌で紙のデザイナーの仕事はなくならないと思う

2010/05/28

こんにちは。きんくまです。
iPadついに出ましたね。私の予約していたiPadくんもクロネコ(ヤマト)さんによってちゃんと届けられましたよ。
やったー!

そんで、今後の電子書籍業界に興味があるきんくまなんですが、取り急ぎちょっとアプリいくつか買ったりして試した感想を。

PCよりもユーザー層を増やして、iPadのようなタブレット系デバイスは普及していく

うちに3歳の子どもがいるのですが、パソコンは当然ながらいじることができません。
さらにいうと他の子ではできる子もいるみたいですが、DSもさわれません。
ですが、iPhoneはしっかり使えています。
このアイコンを押すと自分用の子ども向けアプリがあるといったことがわかっているみたいです。
そんで、ちゃんと起動時のスライドロック解除や、写真をスライドしてみたり、最後に右上ボタンでiPhoneを一時終了する
なんてこともできています。
それでiPadなのですが、当然ながらiPhoneがでっかくなっただけ(ではないのですが)なので、初見で使いこなせていました。

さらに、なぜかうちの嫁がiPadを楽しみに待っとりまして、なぜかときいたところ、

・子どもの世話(うちには3月に生まれた下の子もいたり)や家事をしているとなかなかまとまって時間をとることができない。
・ノートパソコンを開いて起動して、立ち上がるのをまって、少し作業して、またしまってという作業が意外と時間がかかるので、めんどくさい。
・iPadはボタンを1個押すだけですぐに起動して、メールとネットができるのであればすごくいい

とのことでした。実機をみたところ、Amazonで普通にネットショッピングが見られるのを確認して、安心したらしく、
これならいい!とのことでした。
座ったり寝転んだりしても、楽に見れるのもポイントが高いかもしれませんね。

少し前に、20代前半の人たちが会社ではPCがたちあがっているのでPCでネットを見るけど、家では立ち上げず携帯でネットを見るなんて話を読んだことがありましたが、こういった人たちの層もとりこめるんじゃないかと思います。

なんで、iPhoneのようなスマートフォンが普及するのではなく、むしろiPadのようなタブレット系のデバイスの方が普段PCをあまり使わない層をとりこみながら普及していくと思いました。
今年の後半にかけて、Android系のタブレットのうわさや、ソニーなど日本連合のデバイスのうわさもちらほら聞こえてきてますしね。

あと、PCみたいにマウスポインタを使わずに、押したいところをタッチするだけなんで、
例えば家族でソファに並んで座って、となりで見ていてきになるページを横から押すこともできたりします。
今までは、基本的に1人で操作して、他の人は「ここ押して!」とかいってやらないといけなかったのですが、
押したいときに直接画面を押せるようになるってのは、結構コミュニケーションが変わると思います。

電子書籍の感想

はじめに書いておくと、以前のエントリにもあるとおり、電子本の媒体ははっきりと2種類にわかれます

・電子書籍(テキスト中心で、小説のイメージ)
・電子雑誌(今の雑誌のイメージ)

これら2つは、アプリそのものが全く違うつくりをしています。
なんで、とりあえず電子書籍の方から。

iBooksに最初からはいってた「くまプー」とiPad版Kindleをさらっと使ってみたところ。

・思ったよりもさくさくとページをめくることができる。まさに紙をめくる感じに近いと思う。
・iPhoneで長文は正直しんどくて、目がつかれやすかったが、これならいけると思った。

という結構いい感じです。iBooksはまだ日本で開始されてないのでダメなんですが、
Kindleであれば洋書が読めます。洋書だけなんで、日本ではまだまだ普及するには早いかと思います。
個人的にはプログラムの本をKindleで読めるのでやったー!という感じです。
また日本ではiBooksやKindleとは別の動きで、京極夏彦「死ねばいいのに HD」、松本大洋「ナンバーファイブ」ってのが読めるようになってました。
これからも、ポツポツとこういった有名作家を中心とした単発的な動きが出てくるんでしょうかね?

それで、電子書籍の現在の形式から考えると、短期的には、装丁家や書籍本文のデザインの仕事は減っていく気がしています。これは、デザインを無視する今のフォーマットでは仕方がないことのような気がしています。
ただ、長期的にはデザインをもっといい形で見せたいという動きは必ず出てくるはずで、その時には電子書籍の形式も改定されてデザインをもう少し反映できる形になって、長年培われた文字組みやタイポグラフィーの知識をいかせる時がくるとおもいます。

雑誌のデザイナーの仕事内容は電子媒体になってもあまりかわらない

iPad版のWIREDというのを購入してみました。
>>WIRED Magazine

電子雑誌ってのがどんなもんか興味津々で中身を見てみたらびっくりしました。

「あれ?これって紙の雑誌とほとんど同じレイアウトなんじゃ?ていうか、紙の雑誌にそのまま動画やWebへのリンクをつけたってことなんじゃ」

落胆したわけではなくて、むしろすごくうれしくなりました。だって、記事と記事の間にはさまる広告までが再現されていたから。
表紙のリンクを押すと、トイストーリ3の予告動画が再生されたりして、
次のページを開くと、「表2の広告」ですよ!奥さん。表紙の裏に必ず入ってる広告が1ページという形でデーンっと入っていました。
Webページで申し訳なさそうに隅っこにいるバナー広告じゃないんです。
これに感動しました。
それが何ページが続いて、しかもそのうちのいくつかは下にフリックさせると連続の広告になっていたり、
広告の一部がボタンになっていて、タブのように広告の内容が切り替えられるようになっていました。
その後に、本文が何ページか続いて、また広告がたまにはさまってという、まさに紙の雑誌のまま。
本文は、紙のように美しいレイアウトでした。
いやーうなっちゃいましたね。というかほっとしましたね。

えっと、ここで長くなっちゃうかもしれないけど、きんくまの考えを一応書いておきます。

無料と有料のバランスがうまくとれるようになるとよい。

現在の紙の雑誌の現状なんですが、正直厳しいみたいです。広告もとれなくなって、いくつもの雑誌が休刊しております。
ネットでタダで情報が手に入る今、そりゃ紙の情報に金払うなんていう文化は廃れてきてますよね。
あとWebマガジンをやったところで現状のままだとうまくいかないと思います。ネットなのに金払うの??みたいな風潮ありますからね。

ただ、iTunesを通じたアプリという形なんだったら、お金を払ってもいい。今よりも安い金額で見られるならなおよい。っていう層は必ずいると思うんです。
結局Webマガジンを買おうとしたって、各サイトに登録して支払い方法をいちいち入力して、いらないメルマガがエンドレスに送られてきてみたいなところがイヤだったりすると思うんですよ。
それを、iTunesかアマゾンかはたまた日本のどこかにさえ登録すればいろいろと買えるという状況になれば、支払い方法のことをいちいち考えなくてもいいし、管理も煩雑にならなくていいし、便利だと思うんです。

私自身、iPhoneはじめて使ったときは、無料アプリばっかり試してましたけど、あるとき有料辞書アプリを買ってみたところ、結構便利で、それ以来有料を買うことにそんなにためらいがなくなっちゃいました。
町のお見せで気軽にお財布出して買うみたいな感覚といったらいいんでしょうか。
無料アプリでもすばらしいものはいくつもあると思うんですが、有料はお金をとってるだけあって、やっぱりそれなりにいいです。

無料がダメだといってるわけじゃないんです。Yahooのトップが有料だったら絶対見に行かないと思うし。
ただ、今はあまりにも何でもかんでも無料になってしまっていて、コンテンツの制作者側からすると
厳しい状況になってしまったと思うんですよ。だから、無料だけじゃなくて、有料という選択肢も増えることで、
コンテンツ制作者側が食べていけるだけのお金が回っていければそれがいいんじゃないかと思うんです。
ようはバランスというか。
Webページだって、無料で見せるために、あんなにごってごてのバナーだらけのページになっちゃったし。
無料のコンテンツがある一方で、有料のコンテンツもある。これが健全なんじゃないかなと思うんです。
有料コンテンツだけになっちゃうんじゃないか?なんていう心配も大丈夫だと思います。
あまりに高い有料コンテンツはヒットしないと思うし、気軽に買える値段ていうのもこなれてくると思うし、
無料は絶対なくならないと思います。もしかすると、有料は全部見られるけど、無料は1/3までという形に
なるかもしれないけど。
でも需要と供給の関係があるので、どこかで必ずうまい具合にバランスがとれると思います。

それで今回のiPad版電子書籍ですよ。
ぱっと見は紙のレイアウトと変わらないし(ようするに凝った文字ぐみや写真のレイアウト)、間に広告入ってるし。
これは紙の資産がそのまま使えるんじゃないかと思いました。
「なんでアプリ代払っているのに、また広告みなきゃいけないわけ?」っていう意見もあるでしょうけど、その場合は
アプリ代がバカ高くなります。雑誌は、実売り上げと中の広告のバランスによってなりたっているので。
実際、書店で売ってる紙の雑誌だって中に広告が入ってますよね。

なので、紙のレイアウトをやっているデザイナーの仕事は、媒体が紙でなくデバイスになるだけで、なくならないと思いました。むしろ、iPadに関しては仕事量が増えそうです。(でも単価があがるかは別)
というのも、さきほどのWIEREDは全てのページが縦位置と横位置のレイアウトが用意してあったからです。
しかも、これは自動でできるようなものじゃなくて、縦で2段組だったものを横で3段組にしてかつ写真の位置を変える、なんていう手作業じゃないと絶対できないようなことをしてました。
だから、全てのコンテンツのページ数x2の作業量が必要となると思います。

さらにいうと、紙媒体でこれまで出てこなかった人。
つまりこれらのレイアウトをアプリという形にまとめる仕事をやる人が必要となります。
インタラクティブデザイナーとうか、プログラマーというかそういう人が新たに必要となるかと。
自分的にはここにもぐりこめれば、またしばらく食べていけるかも!なんて思ってるんですが、頑張らないとなー。

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