4ビットマイコン GMC-4が面白い！

2009/07/6

こんにちは。きんくまです。
週末に本屋に行ったところ、こんなものを発見。

学研から出ている「大人の科学マガジン」のvol.24で、ふろくが「4ビットマイコン(GMC-4)」というもの。
>> Vol.24 ４ビットマイコン | 大人の科学マガジン | 大人の科学.net

gmc4_1

今回のふろくは4bitマイコンなんですが、私はプログラムを本格的に始めたのが3年前なので、全く知りません。マイコンという存在自体は本に時々出てくるぐらいで実際に手にしたことはありませんでした。
そんな、昔を知らない私が遊んでみた感想をつらつらと書いてみようと思います。

これってフィジカルコンピューティングってやつ！？

flashをやってる関係で、数年前から「フィジカルコンピューティング」というものを目にするようになりました。

「フィジカル・コンピューティング」とはニューヨーク大学から始まった教育プログラム，
研究指針です．既存のパーソナル・コンピュータのグラフィカル・ユーザー・インター
フェイス（ウインドウ，マウス，アイコンなど）を超えて，私たちの生活環境によりそっ
た身体的なコンピュータのあり方を模索する研究の動向を言い表しています．

>>ICC Online | オープン･サロンフィジカル・コンピューティングワークショップ＋トークセッション

簡単に言うと「パソコンの外に飛び出して、LED点灯させたり、音鳴らしたり、モーションセンサー使ったりして面白いことしようよ！」みたいな感じでしょうか。

で、4bitマイコンに戻りまして。これには、2進数表示用のLED×8と、16進数を表せるLED×1、beep音を出したり12音階（ド～シ）を鳴らしたりできるスピーカーがセットされています。
この出力デバイスをあれこれプログラムして面白いことができるわけです。

例えば、音階を自動で出して、それを当てたりするゲームや、2進数用LEDをテニスコートに見立てて、テニスゲームなどを作ることができるんです。

普段、PC内で完結するプログラムを書いている私には新鮮な体験でして。
そのプログラムの機能やOS、周辺機器のフィルターをたくさん通り抜けた後に出てくる出力ではなく、本当に目の前に見えているこいつを動かしているんだ！みたいな感じです。

行番号表示が2進数LED

どうやってプログラムしていくかといいますと、メモリの番地にひとつずつ命令を打ちこんでいきます。
ひとつ命令を打ちこむごとに、上のLEDが2進数で光って進んでいきます。
普通のプログラムでいうと、行番号が2進数LEDに変換されている感じでしょうか。
直観的に今「何行目か」というのはわからないんですが、「あともう少しでメモリがいっぱいになっちゃう」みたいのはわかるんです。

で、逐次実行、条件分岐（if文）、繰り返し（for文）という通常のプログラムが一通りできるようになっています。
ただ、ものすごくプログラムはしにくいです。詳しいことは書きませんが、if文で簡単に分岐するにも結構頭を使います。でもまあ、通常のプログラムの裏ではこれに近いことをコンピューターが自動でやってくれているみたいなんで、いい勉強にはなります。

メモリの関係から大きなプログラムは書けないようになっているので、いかにメモリを節約しながら目的を達成するかみたいな感覚は身につけられるんじゃないでしょうか。

さきほども書いたんですが、「プログラムをするときに使っている2進数LEDをテニスコートに見立ててゲームにする」という発想には、衝撃を覚えました。すげえ頭いいなあと。
発想の転換できる人ってやっぱすごいなあ。

プログラミングの原点を知るためにいい素材

正直、完成したプログラムは、単なる足し算だったりして単純なものだったりします。
ただ、その単純さの中に奥深さがあるといいますか、制限されている中にいろいろな見立てというかそういうのがあったり。

フレームワーク、オブジェクト指向、エディタの機能を使いこなす…。
とかく、最近のプログラムはプログラムの本質に入る前に覚えることが多いです。
このマイコンはそんなものを一切取り払って、プログラムすることができるので、
私のように、最近のプログラムしかしらない人には面白い体験ができるんじゃないでしょうか。

こういうのをリアルタイムで遊んでた人たちは、さぞかし楽しかったんだろうなあと思いました。

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ちなみに、私は以前にも大人の科学は購入したことがありまして。
>>別冊シンセサイザークロニクル | 大人の科学マガジン | 大人の科学.net
これはこれで面白かったです。